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JTA ウルトラの里

ウルトラマンシリーズの脚本を手掛けていた 金城哲夫 さんの功績について

円谷プロダクションとタイアップした特別機「ウルトラマンJET」を運航する。

2019年4月末までを予定。機体の両サイドにウルトラマンやウルトラマンジードなどの写真がプリントされている。

対象はJTAの737―800機が運航する那覇―福岡、久米島、宮古、石垣などの路線となる。

写真および本文の一部を2018年10月30日の沖縄タイムス記事より引用

ウルトラマンJETが運航を開始しましたね。ウルトラマンと沖縄って関係ないようで、ものすごく関係深いのです。
というのも沖縄出身の金城哲夫さんは、あの有名なウルトラシリーズで多くの脚本を手掛けていたからです。

ウルトラQ(1966年)
ウルトラマン(1966年 – 1967年)
快獣ブースカ(1966年 – 1967年)
ウルトラセブン(1967年 – 1968年)
帰ってきたウルトラマン(1971年)※第11話のみ

とはいえ「ウルトラの島」というのは、ちょっと言い過ぎな感じもしますが、確かに南風原町 津嘉山(はえばるちょう つかざん)が、金城哲夫さんの故郷であり、今も金城哲夫さんの父が営んでいたとされる日本料理店?(実家)には「松風苑」(しょうふうえん)があります。

その「松風苑」の敷地内に、金城哲夫さんの資料館があって、ウルトラマンシリーズの台本などが保管されているのです。

※資料館見学は「松風苑」を利用する際にあわせて予約が必要です。

詳しくは「松風苑」公式サイトでご確認ください。

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ウルトラマンシリーズの怪獣名について

『ウルトラセブン』第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」、第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」に登場するペタン聖人の作ったスーパーロボット「キングジョウー」は、金城哲夫さんのお父さんが外国に行った際に、キンジョウと発音されず、「キングジョー」と発音されたことが由来だとも言われています。

ただ、キンジョウ哲夫の苗字からとった説や戦艦キングジョーから来ているのではないかという3つ説があるようですが、キンジョウ哲夫本人が「チャンスがあれば『キングジョー』という名前を使ってみたい」と話していたという証言からも父親のあだ名説の可能性が高い。

ちなみにキングジョーは以下の画像のロボットです。

ウルトラマンを知っている人なら一度は見たことある結構人気のあるキャラクター。

このペタン星人の作ったスーパーロボットはめちゃくちゃ強くて、どんな攻撃も無力化することから、キングの名にふさわしいですし、グッドなネーミングだと思います。

チブル星人について

ウルトラシリーズでは、沖縄の人だと「え?」と思うほど、方言のようなネーミングの怪獣がよく出現します。

幼い頃、怪獣ウルトラ図鑑を持って歩くほどのウルトラマン ファンの私。

その中でも特に「チブル星人」が気になって仕方ありませんでした。

幼心にチブルって・・・・。チブル・・だよね!と一人で妄想していたことを思い出します。

※チブルとは沖縄の方言で「頭」のこと。

親が「チブルヤミースッサー」(頭が痛いな~)と話しているのを聞いて育ったこともあり、チブルっていう方言が「頭」を意味していることを知っていただけに、何で方言のような名前が付いているのかな~???。と思っていました。

その怪獣は下の写真のように頭がデカくてイカのような感じだったので、特徴はチブルだから、そんなネーミングにしたのかな~・・・。

もしかして、沖縄の近くに現われた怪獣なのかな~。。おぉ~怖っ!家に来なくてよかったな~、なんて幼心にちょっと不思議なリアリティーと恐怖を感じていました。

このチブル星人が沖縄の方言だったと確信したのは、沖縄出身の金城哲夫さんが、円谷プロの製作する特撮テレビ映画の企画立案・脚本を手掛けていたことを知ってからでした。

あぁ~やっぱりあの怪獣、頭が特徴的だったからチブル星人なんだな~とやっと納得できました。

調べてみると下の図のジラースという怪獣も方言から来ているようです。

ジラーとは方言で次郎のこと。
スーは叔父さんのこと。

その2つを掛け合わせてジラースとなったようですが、これはゴジラの次男ということなのかな。。

どう見ても、ゴジラにエリマキをつけた感じなので、本家ゴジラが長男叔父さん。ジラースーは次男叔父さんだったのでしょう。

金城哲夫さんの功績

金城哲夫さんの功績といえば何と言っても脚本や監督の部分でしょう。

金城哲夫さんは沖縄戦体験者で、母親が足を切断するなどの苦難に見舞われていたのにもかかわらず、円谷時代の同僚に戦争について語ることは一切なかったそうです。

そんな沖縄戦について語ることはなかった金城哲夫さんでしたが、自身の手掛ける作品の中に、命の尊さや人々の抱える問題について描いています。

子供の番組にしては深い内容のウルトラマン。

そのメッセージは差別であったり、人の強さや弱さであったりさまざまでした。

その中でも『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」に登場する、メフィラス星人とのやりとりは何とも興味深いものがあります。

この星人はものずごく頭がよく暴力による地球支配は望んでいなかったが、自分の思い通りに物事が運ばないと暴力に訴える一面もある知的な星人でした。

そのメフィラス星人は「地球人の心への挑戦」を行なったが、申し出をことごとく拒絶され続けたことに腹を立て登場人物であるサトルを無重力室に監禁した。しかしハヤタ:ウルトラマンに「子どもでも地球を売り渡すような人間はいない」と指摘されてしまう。

その後、メフィラス星人は宇宙人でもあるハヤタに対して「お前は宇宙人なのか、人間なのか」と問いかけるが、「両方さ」と返される。

最終的にウルトラマンと互角に戦えるメフィラス星人であったが、「宇宙人同士で争うのは無益だ、自分は地球人の心に負けた」「必ずまたやってくる」と言い残してテレポーテーションで去っていく。

ウルトラマンといえばスペシューム光線で怪獣ドッカーンの単純明快な物語ではなく、大人でも頭を抱えるような難しい問題提起を作中に取り入れていることも、我々が大人になってもウルトラマンを思い出すきっかけとなっている。

やはりこのように子供心に訴えかけるメッセージ性のある作品は、当時のウルトラマン世代に育った人たちを形作っているように思います。

CGなどの発展で、作品の表現力やリアリティーはアップしている昨今。

でも、ウルトラマンの怪獣はカッコイイというより、怖いという感じがしたのは、当時の特撮技術の素晴らしい所じゃないかなと思います。

シン・ゴジラ(総監督・脚本は庵野秀明)でもその気味悪さと怖さを表現していたように、怪獣は怖くなければいけないし、そのおぞましい姿と行動で、子供に何かを考えさせるきっかけを作ってもらいたいと私は思います。

今も尚生き続ける旧ウルトラ シリーズに託されたメッセージ。

そこから学ぶものは多く、この作品の持つ強烈な影響力は今後も受け継がれていくのでしょう。